- エンタメ業界に向いてる人の特徴
- 業界内のそれぞれの仕事内容
- 難しい狭き門へ就職する方法
エンタメ業界は多様な才能を求めるフィールドですが、その魅力とともに厳しい現実も存在します。向いている人は、創造性豊かで、人とのコミュニケーションを大切にし、厳しいスケジュール管理をこなせる柔軟性を持っています。
また、不安定な収入や激しい競争に耐えうる精神力も必要です。就職は狭き門とされ、特に新型コロナウイルスの影響で業界の状況は一層厳しくなっています。しかし、エージェントの利用や業界のトレンドを追い続けることで、チャンスは広がっています。
キャリアハック総研-所長
キャリ男
大手企業の採用担当・金融機関・IT企業・不動産会社など、自身でも転職を複数回経験した経験を活かして、人材コンサルとして活躍中。
エンタメ業界の仕事内容とは？年収は？
種類とそれぞれ仕事内容
エンタメ業界は、音楽、テレビ、映画、アニメ、イベントなど、多岐にわたる分野で構成されています。それぞれの業界には特有の職種があり、仕事内容もさまざまです。
音楽業界の仕事内容
音楽業界では、音楽プロデューサー、作曲家、作詞家、編曲家、サウンドクリエイターなどが主な職種です。音楽プロデューサーは、音楽制作全般を指揮し、アーティストの才能を引き出し、曲のプロモーションからプロジェクトの予算管理まで幅広い業務を担います。作曲家や作詞家は、楽曲の創作に携わり、編曲家は既存の曲に新たなアレンジを加える仕事を行います。
テレビ業界と映画業界の仕事内容
テレビ業界では、編成スタッフが番組の編成を決定し、技術スタッフが番組制作の技術面を支えます。映画業界においては、映画監督が映画の制作全体を指揮し、脚本家がストーリーを台本にまとめ、美術スタッフがセットを用意するなどの業務を担当します。
アニメ業界の仕事内容
アニメ業界では、アニメーターが原画や動画を制作し、制作進行がスケジュールの調整を行います。アニメーターは経験を積みながらキャリアアップしていき、制作進行はプロジェクトの円滑な進行を支える役割を果たします。
イベント業界の仕事内容
イベント業界では、イベントプランナーがイベントの企画や運営を担当し、ディレクターが当日の運営を管理します。イベントプランナーはイベントの目標に合わせた企画を立て、ディレクターはスタッフの指揮を取り、イベントを成功に導きます。
平均的な年収・給料と待遇
エンタメ業界の平均年収は業種によって大きく異なります。例えば、テレビ･放送業界のトップ企業では平均年収が約1475.2万円、映画業界では約797.8万円となっています。ただし、これらはあくまでトップ企業の数値であり、業界全体や個々の職種によって大きく異なる可能性があります。
このように、エンタメ業界では多種多様な職種が存在し、仕事内容も多岐にわたります。また、業界や職種によって年収にも差があり、個々のスキルや経験が収入に直結する傾向にあります。エンタメ業界でのキャリアを考える際には、自分の興味やスキルを考慮し、適切な職種を選ぶことが重要です。
エンタメ業界の仕事はきつい・やめとけと言われる理由
エンタメ業界はその華やかなイメージとは裏腹に、多くの困難や厳しい労働条件が存在することが知られています。ここでは、エンタメ業界の仕事が「きつい」「やめとけ」と言われる理由のいくつかを詳しく見ていきましょう。
不規則な労働時間による生活リズムの乱れ
エンタメ業界の仕事はプロジェクトベースが多く、イベントや制作スケジュールに合わせた勤務が必要になります。これにより、業界全体として長時間労働が当たり前とされ、休日勤務も珍しくありません。結果として、従事者の生活リズムは大きく乱れがちで、プライベートの時間を確保することが難しい状況が生まれます。
プロジェクトベースで収入が不安定
エンタメ業界は仕事の多くがプロジェクトベースで行われるため、収入が不安定になりがちです。特にフリーランスで活動している人々にとって、次の仕事がいつ来るか、いくらの収入になるかは常に不確実です。これにより、経済的な不安を感じることが多くなります。
競争が激しく評価されるまでのハードル
エンタメ業界への就職は非常に競争率が高く、採用人数が少ないことからも狭き門とされています。さらに、人気が高い業界であるため、多くの有能な志望者が集まります。これらの理由から、業界内での評価を得るまでのハードルは非常に高く、多大な努力と根気が求められます。
エンタメ業界で働くことは多くの犠牲を伴うことがありますが、同時に芸術性や創造性を発揮できる環境でもあります。業界での成功は容易ではありませんが、情熱と才能を持って挑めば、報われることも多いでしょう。重要なのは、業界の現実をしっかりと理解した上で、自分に合ったキャリアパスを見つけることです。
エンタメ業界に向いてる人の特徴
エンタメ業界で成功するためには、特定の個性やスキルセットが必要です。以下に、エンタメ業界に向いている人の特徴を詳しく説明します。
①創造性やアイデア力に自信がある人
エンタメ業界では、新しいアイデアや創造的なコンテンツが常に求められています。感受性が高く、好奇心旺盛な人は、常に新しいトレンドやアイデアに敏感で、そのような環境で繁栄することができます。例えば、音楽プロデューサーやコンテンツクリエーターは、リスナーや視聴者の心を動かすために、独自の視点から新しいメロディーやストーリーを生み出す必要があります。
②コミュニケーションやチームワークができる人
エンタメ業界は多くの職種が関わり合い、一つのプロジェクトを成功させるためにはチームワークが不可欠です。コミュニケーション能力に自信がある人は、異なるバックグラウンドを持つ人々と効果的に協力し、共同作業を円滑に進めることができます。トラブルが生じた際には、切り替えが早く、冷静に対処し、チーム全体を前向きに導くことができる人が求められます。
③期限やスケジュールを守れる人
エンタメ業界では、厳しいスケジュールや期限が設定されることが多く、プロジェクトを予定通りに進めるためには、高い組織力と時間管理スキルが必要です。例えば、映画やテレビのプロデューサーは、制作スケジュールを厳守しながら、多くの関係者をまとめ、プロジェクトを円滑に進める必要があります。また、緊急の問題が発生した場合でも、迅速に対応し、計画を適切に修正できる能力が求められます。
④不確実な仕事を楽しめる人
エンタメ業界は常に変化しており、新しいメディアやコンテンツの台頭により、従来のエンタメ形態が影を潜めつつある現状があります。例えば、YouTubeやNetflixのようなデジタルプラットフォームの台頭により、映画やテレビなどの従来のエンタメメディアの影響力が減少しています。このような変化は、エンタメ業界で働く人々にとって不確実性をもたらす要因となりますが、この不確実性を楽しむことができる人は、業界で成功する可能性が高いです。将来性のあるジャンルへの洞察力や、トレンドに敏感であることが求められます。
⑤エンタメが純粋に好きな人
エンタメ業界には、音楽、テレビ、映画など多岐にわたる分野が存在し、それぞれに様々な職種があります。この業界で成功するためには、単に仕事としてではなく、エンタメそのものに対する深い愛情と情熱が不可欠です。好きなものについて熱く語ることができ、それを自信を持って伝えることができる人は、エンタメ業界に適しています。エンタメ業界では、音楽業界におけるPAエンジニアやレコード会社スタッフ、芸能業界のマネージャーや映画業界のプロデューサーなど、多様な職種が存在しますが、これらの職種に共通して必要なのは、エンタメへの純粋な愛情です。
エンタメ業界でのキャリアを考える際には、自分が不確実性を楽しめるか、そしてエンタメへの純粋な愛情があるかを自問自答してみることが重要です。これらの特性を持つ人は、エンタメ業界での多様なチャンスを活かし、充実したキャリアを築くことができるでしょう。
就職は難しい？狭き門？エンタメ業界になるには
必要な資格は？学ぶべきスキル
エンタメ業界で活躍するためには、特定の資格が必要とされるケースは少ないです。業界の多様性から、様々な職種が存在し、それぞれに求められるスキルや知識が異なります。例えば、舞台照明スタッフ、プロデューサー、アニメ監督、映画監督など、幅広い職種があります。資格に関しては、映像音響処理技術者資格認定試験や音楽療法士、サウンドレコーディング技術認定試験など、特定の技術を認定するものがいくつか存在しますが、これらはあくまで特定の職種やスキルセットに関連するものです。
音楽業界で重要視されるスキルとしては、マーケティング知識、外国語能力、デジタルに関する知識、法律に関する基本的な理解、そして会計知識が挙げられます。これらは、エンタメ業界においてプロジェクトを成功させるために、またグローバルな活動を行う上で不可欠なスキルセットです。特にマーケティングは、プロジェクトの成功に直結する重要な要素であり、外国語能力はグローバルな市場への展開を考える際に必要となります。デジタル知識は、技術進歩により変化し続けるエンタメ業界において、新しいコンテンツ形式や配信方法を理解し活用するために欠かせません。法律知識は、特に知的財産を扱うこの業界において、権利関係を適切に管理し、保護するために必要です。会計知識も、プロジェクトの財務面を理解し、適切に管理する上で非常に重要です。
結論として、エンタメ業界で成功するためには、特定の資格を取得するよりも、業界における様々な役割や職種に適応できる幅広いスキルセットを身につけ、常に最新のトレンドや技術進歩に敏感であることが求められます。
難しい就職活動を攻略する方法
エンタメ業界での就職活動を攻略するためには、業界の特性を理解し、効果的な戦略を立てることが重要です。エンタメ業界は幅広い職種を持ち、映画、音楽、出版、ゲームなど多岐にわたります。業種によってはコロナ禍での需要の変化が大きく、例えば動画配信サービスは拡大傾向にありますが、出版や映画業界は変革の時期を迎えています。
業界での成功を目指すためには、次の3つのアプローチがおすすめです：
- 就活エージェントの利用: プロのアドバイザーからキャリア相談を受け、厳選された優良企業の情報を得られます。エントリーシートや面接のアドバイスも受けられ、効率的な就活が可能になります。
- 口コミサイトの活用: 企業の実際の働き方や社風を把握し、自分に合った企業を見極めるためには、口コミサイトの情報が非常に有用です。企業研究の一環として活用しましょう。
- 業界動向の理解: 特にエンタメ業界では、デジタル化やグローバル化の影響を受けやすいため、業界の最新トレンドや今後の動向を常にチェックし、それに合わせたスキルセットを身につけることが重要です。例えば、出版業界ではデジタル配信の拡大やNFTなどの新技術の活用が進んでおり、この変化に対応できるような能力が求められます。
これらのアプローチを取り入れることで、競争が激しいエンタメ業界においても、自己の強みを活かし、成功する可能性を高めることができるでしょう。
まとめ：エンタメ業界に向いている人とは
エンタメ業界に向いている人とは、変化を楽しめ、創造性を発揮できる人です。また、不確実性が高い環境での仕事に対する情熱と耐性も重要です。エンタメ業界で成功するためには、自分自身のスキルを磨き、業界の最新動向を常に把握し続ける必要があります。狭き門であることは間違いありませんが、適した準備と戦略を持つことで、その扉を開くことができるでしょう。
